B型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスが同時初感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:19 UTC 版)
「D型肝炎ウイルス」の記事における「B型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスが同時初感染」の解説
B型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスとが同時に初感染した場合でも、基本的にB型肝炎ウイルス単独で初感染した時と類似した急性疾患を起こす。 しかし、B型肝炎ウイルスは場合によっては半年間にもおよぶ長い潜伏期間を持って肝炎を発症するのに対して、D型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスよりも短い潜伏期間で肝炎を発症する。 もちろん、B型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスとの相対的な濃度も関係してくるものの、場合によっては、これら2つのウイルスに同時に初感染したのにもかかわらず、急性肝炎の症状が連続して2回発生するということも起こり得る。 なお、この際、B型肝炎ウイルス単独の時と比べて、D型肝炎ウイルスが加わったことにより、急性肝炎が劇症肝炎になりやすいことが知られている。 その後、仮に急性肝炎を乗り切ったとしても、B型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスは慢性的に混合感染し続けるようになる場合もある。 逆に、もしもB型肝炎が慢性化せずにB型肝炎ウイルスが宿主から排除されてしまった場合は、D型肝炎も治癒する。
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