B型肝炎ウイルスの慢性感染者がD型肝炎ウイルスに感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:19 UTC 版)
「D型肝炎ウイルス」の記事における「B型肝炎ウイルスの慢性感染者がD型肝炎ウイルスに感染」の解説
B型肝炎ウイルスキャリアがD型肝炎ウイルスに感染することによって急性肝炎を発症することがあり、この場合、急性肝炎が劇症肝炎になるリスクが高い。 また、この急性肝炎を乗り切ったとしても、約70%の症例で、B型肝炎ウイルスに加えてD型肝炎ウイルスも慢性的に感染し続けるようになるとされている。 他に、同じく、B型肝炎ウイルスキャリアがD型肝炎ウイルスに感染することによって肝炎が活動性になったり、慢性B型肝炎の患者がD型肝炎ウイルスに感染することによって肝炎が重症化しやすくなることも知られている。 ところで、B型肝炎が慢性化した場合、長い年月の間に肝硬変や肝臓ガンへと進行することは良く知られている。 もしも、ここにD型肝炎ウイルスが加わると、この肝硬変や肝臓ガンへの進行がB型肝炎単独の場合と比べて早まることが判っている。 さらに、肝硬変や肝臓ガンが発生する危険性が高まることも判っている。 また、肝硬変や肝臓ガンや肝不全による死亡リスクも、B型肝炎ウイルス単独の時と比べて上がるとされている。
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