2010年の改装工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:43 UTC 版)
「さいたま市駒場スタジアム」の記事における「2010年の改装工事」の解説
2009年に改修工事の予算がさいたま市によって付けられ、2010年夏から2011年末にかけて実施されることになった。 駒場スタジアムは沼地に建設されたために地盤が弱いとされ、2002年には日本陸上競技連盟からの公認を取り消されている。2008年の計測では陸上トラックの高低差が最大で19.5cmと報じられ、埼玉県陸上競技連盟などからの改修要望が続いていた。この改修工事では地下5 - 10mに存在する固い地盤まで多数の杭を打つ「柱状改良」の手法を取って地盤改良と経費節減を両立させ、他に芝生面やトラックの改修なども実施する。さいたま市は、改修工事完成後は第3種陸上競技場としての公認が受けられて県レベルでの各種陸上競技大会の開催が可能になるとし、アマチュアサッカーなどでの活用も見込まれるとしている。 一方、総額16億円以上と見込まれる改修費用に対し、大規模な集客が見込まれるJリーグの試合開催はほとんど見込めなくなったため、プロサッカー関係者や市議の間からは投資に見合う収益の確保への不安も指摘されていると報じられている。 このため、1992年のJリーグカップを除いて1993年のJリーグ発足以後続けられた駒場でのJリーグ開催はリーグ・カップ戦を含めて初めて1試合も組まれないことになった。これに付随して、2010年まで「浦和レッズ本拠地」としてJリーグ発行のファンズガイドに掲載されていた当競技場の紹介が2011年は削除されたが、2014年発行の「ぴあJリーグ観戦ガイド〈ファンズガイドの後継公認誌〉」では、試合開催こそないがレッズのホームスタジアムとして記載されている。Jリーグへの本拠地登録の届け出も2013年にいったん解除されたが、2014年に再登録されている。その2014年以降もレッズ主管のJ1リーグの試合はリーグ戦・Jリーグカップを通して行われていない。2020年に東京オリンピックで埼玉スタジアムが会場となり、準備の関係で使用できない期間があるため、7月5日の北海道コンサドーレ札幌戦でリーグ戦では11年ぶりに主催試合が行われる予定であったが、前述の通り、新型コロナウイルスの感染拡大により主催試合は消滅した。
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