にだいせいとう‐せい〔ニダイセイタウ‐〕【二大政党制】
読み方:にだいせいとうせい
二つの大政党が相互に政権を争い、選挙で勝った党が政権を担当する政党政治。米国の共和党と民主党、英国の保守党と労働党などの例が典型。二党制。
[補説] 日本では戦後、自由民主党による一党優位体制が続いたが、平成21年(2009)に民主党を中心とする連立政権が発足し、政権交代可能な二大政党制に近づいたとされた。一方、英国では、2010年の総選挙において、どの政党も過半数の議席を獲得できない状態(ハングパーラメント)が生じ、第一党の保守党と第三党の自由民主党が連立政権を発足。二度の世界大戦や大恐慌下での連立・挙国一致内閣などを除いて、19世紀から長く続いた二大政党制が転換点を迎えたとの見方もある。
二大政党制
(2大政党制 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 06:56 UTC 版)
二大政党制(にだいせいとうせい、英:two‐party system)とは、政党制の一つで、二つの主要な政党が最近の主な選挙で大きな得票や議席数を保っている状態や、それを前提とした政治体制である。
注釈
- ^ 比較第一党とは、過半数には達しないものの最大勢力を保持する党のことである。
- ^ ただし、上記のように世界を代表する二大政党制国家であるイギリスではブレア政権時に労働党・保守党両党の議席数差が2倍を超えていたことや、カナダでは特定政党の大敗による二大政党制の崩壊と復帰を繰り返していたことのように、一党優位政党制から二大政党制へと回帰する事例もある。自民党は2012年の衆議院総選挙以降、小選挙区で10%以上の大差で勝利することが徐々に減少し、5%差以内の接戦にもつれこむことが増えており[33]、2021年の衆議院総選挙では1万票未満の僅差で当選した選挙区が51にも上る[34]。このため、世論の風向き次第では自民党の縮小や野党の伸張が起こりうる状況でもある[33]。一方で第26回参議院議員選挙では野党第一党である立憲民主党が改選議席を大きく割り込んだが、日本維新の会は改選議席を倍増させ、さらに比例代表票で100万票以上の差をつけ立憲民主党を上回るなど、野党間の構図にも変化が生じつつある[35]。2021年衆院選では与党ブロックと野党ブロックによる政策合意と候補者調整が行われたことで、むしろ1996年以降で初めて小選挙区比例代表並立制が想定する与党対野党の構図になったとする意見もある[36]。
出典
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- ^ 加藤秀治郎『日本の選挙 何を変えれば政治が変わるのか』(第1版)中央公論新社〈中公新書〉、2003年。ISBN 4121016874。
- ^ また、派閥ではなく第三党を作ろうとした場合には、かえって自らの考えに近い二大政党に不利になってしまうという現象も存在する(2000年アメリカ合衆国大統領選挙のラルフ・ネーダーなど)。
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