馬体の特徴、産駒への遺伝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 00:25 UTC 版)
「トウショウボーイ」の記事における「馬体の特徴、産駒への遺伝」の解説
競走馬時代に出走した全15戦の平均馬体重が506kgという大型馬であったが、その均整の取れた馬体は高く評価された。特に前駆の発達が顕著であり、担当厩務員の長沼昭二はデビュー前から「一番好きなのは肩の辺り。後ろから見ると、素晴らしく幅があるんですよ」と賞賛していた。一方上体の発達に比べて膝下が華奢で蹄も小さく、大きな怪我こそなかったが脚への負担は大きかったため、長沼は「最後まで怪我なく来られたのは奇跡に近いといえるだろう」と回顧している。ただし大柄だったトウショウボーイに比べ、産駒には小柄で細身の馬が多く、父親ほど脚元への不安は抱えていなかった。 前述した腰の甘さと華奢な脚は、産駒にも概ね遺伝した。しかし獣医師の猪木淑郎は、腰の甘さを「別の言葉で表現すれば身体が柔らかいということ」と述べ、「これは産駒の競走成績にはあまり関係ないんだ。ボーイの仔が走るのは、そうした柔らかさが伝わっているせいもあるんだろうね」と語っている。
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