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崇徳天皇

(顕仁 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 16:59 UTC 版)

崇徳天皇(すとくてんのう、旧字体: 崇德天皇1119年7月7日元永2年5月28日〉- 1164年9月14日長寛2年8月26日〉)は、日本の第75代天皇(在位: 1123年2月25日保安4年1月28日〉- 1142年1月5日永治元年12月7日〉)。顕仁(あきひと)。


注釈

  1. ^ 重仁親王の生母である兵衛佐殿は身分が低すぎ、かつ躰仁親王の立太子後の誕生であったために、重仁親王は崇徳天皇在位中は皇位継承の候補者には成りえなかった。また、保延年間以降、崇徳天皇が政務に参加するとともに人事などを巡って父院と対立が生じたとされる[3]
  2. ^ ただし、『本朝続文粋』に所収されている藤原頼長の左近衛大将上表文の文中から頼長が「皇太子傅」を兼任していたのことが判明することから、躰仁親王の地位を確定する立太子の宣命には「皇太子」と明記されていたと推定され、譲位の宣命の表現にどれだけ有効性があるか疑問視する見方もある[3]
  3. ^ 佐伯智広は近衛天皇が崇徳上皇との父子関係を維持しなければならない理由として、待賢門院流所領の継承問題があるとする。これは藤原璋子(待賢門院)から長男の崇徳上皇に継承された御願寺とその所領、崇徳上皇自身の御願寺である成勝寺とその所領などから成り、近衛天皇より先に崇徳上皇が没していればそれらの所領は「子」とみなされる近衛天皇が相続し得たとする。同様に近衛天皇没後に守仁親王ではなく父親で崇徳上皇とは同母弟であった雅仁親王が即位した理由も守仁親王に待賢門院流所領の継承資格を保持させるために雅仁からの父子継承を必要とし、別に近衛天皇の同母妹である姝子内親王との婚姻や同母姉である八条院の准母待遇を設定する事で彼女達の権利を相続する形で美福門流所領に対する継承権も与えようとしたと説く[3]

出典

  1. ^ (4767) Sutoku = 1983 LH = 1987 GC”. 2022年7月3日閲覧。
  2. ^ 今鏡』第八、腹々の御子
  3. ^ a b c d e f 佐伯智広「鳥羽院政期の王家と皇位継承」『日本史研究』598号、日本史研究会、2012年。 /所収:佐伯智広『中世前期の政治構造と王家』東京大学出版会、2015年。ISBN 978-4-13-026238-5 
  4. ^ 愚管抄』『今鏡』
  5. ^ 本朝世紀
  6. ^ 栗山圭子「中世王家の存在形態と院政」『ヒストリア』193号、大阪歴史学会、2005年。 /所収:栗山圭子『中世王家の成立と院政』吉川弘文館、2012年。 
  7. ^ 台記
  8. ^ 『愚管抄』
  9. ^ 『兵範記』7月10日条
  10. ^ 『保元物語』
  11. ^ 元木 2004, pp. 113–115.
  12. ^ 元木 2004, pp. 115–116.
  13. ^ 法華経』『華厳経』『涅槃経』『大集経』『大品般若経
  14. ^ 風雅和歌集
  15. ^ 『遠島百首』
  16. ^ 『平安遺文』2848
  17. ^ a b 百錬抄
  18. ^ 『皇代記』
  19. ^ 山内益次郎「崇徳院慰霊」『今鏡の周辺』和泉書院、1993年。 
  20. ^ 『吉記』寿永元年6月21日条
  21. ^ 『玉葉』寿永2年8月15日条
  22. ^ 樋口健太郎「「保安元年の政変」と鳥羽天皇の後宮」」『龍谷大学古代史論集』創刊号、2018年。 /所収:樋口健太郎『中世王権の形成と摂関家』吉川弘文館、2018年。ISBN 978-4-642-02948-3 


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