電磁誘導における起電力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 14:40 UTC 版)
ファラデーの電磁誘導の法則は、次のように示される。 E = − d Φ d t {\displaystyle {\mathcal {E}}=-{{d\Phi } \over dt}} ここで、 E {\displaystyle {\mathcal {E}}} は起電力(V)、 Φ {\displaystyle \Phi } は磁束(Wb)とする。 同じ領域にN回巻かれたコイルが置かれた場合、ファラデーの電磁誘導の法則は、次のようになる。 E = − N d Φ d t {\displaystyle {\mathcal {E}}=-N{{d\Phi } \over dt}} ここで、Nは電線の巻数とする。 起電力は磁束の変化の方向に向かって左回りに発生するが、物理学の慣習では向かって右回りが正であるとされるため(右ねじ関係)、左ねじ関係であるファラデーの電磁誘導の式には負号がつく。つまり、ファラデーの電磁誘導の式は起電力の大きさだけでなく向きも示している(向きだけを示した法則として、レンツの法則とフレミングの右手の法則がある)。
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