銃の性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:59 UTC 版)
警察が教団施設や草木ダムの湖底から引き上げ押収した試作品の外観は、銃が分解された状態を撮影した写真が時事通信社を通じて公開されている。全長93.5cm、重さ3.6kg。機関部などの色は銀色。銃身、マガジン、ストックの色は黒色。ストックはプラスチック製。 警視庁科学捜査研究所による検証の結果、金属材料の不足、ノウハウ不足により、弾倉のつくりが悪く給弾不良になりフルオート射撃ができない、口径が5.4mmで若干小さく標準の5.45x39mm弾を使用するには削る必要がある、撃針の形状の不備などの欠陥があった。特にライフリングには非常に苦労したようで試行錯誤を繰り返していた。麻原も1月1日に実銃を手にした際、軽すぎるので連射に耐えられないのではと製造した信者らに指摘していた。2000年に法廷で広瀬健一が持ってみたところ、(長年放置されたことによるメンテナンス不足により)既に以前よりコッキングレバーが動きにくくなっていた。 しかし、オリジナルと同等の十分な殺傷能力(初速831.6m/sec)があり、仮に強制捜査着手が遅れていた場合、日本の治安に大きな脅威を与えていたであろうことが確認された。
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