国鉄C55形蒸気機関車
(鉄道省C55形蒸気機関車 から転送)
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C55形蒸気機関車(C55がたじょうきかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計した亜幹線旅客列車用中型テンダー式蒸気機関車の一つである。愛称はシゴゴ。
注釈
- ^ このレイアウトは以後の国鉄制式蒸気機関車各形式に踏襲された。
- ^ これは貨物機であるD50形などでも問題となっており、増備途上でのスポーク本数増加などの対策が講じられていたが、それでも不十分であった。
- ^ 後述の28・33号機はやや例外、また番号が3次形の車両(C55 41以後)にも湾曲タイプのものが確認されているが、車体振替で番号を交換している可能性がある。少なくとも55号機は1968年8月14日撮影の写真で湾曲が確認できるが、運転室の製造銘板に「昭10汽車(昭和10年に汽車会社で製造)」という、本来の55号機(昭和12年に川崎車両で製造)にはあり得ない記載や通票キャリア車上受の取付ボルト穴がナンバープレートと重なっている(プレートに穴が開けられている)こと、さらに床面が低い(1次形の特徴)ことから1935年製造の1次形の番号が直された車両であったことが確認されている(『鉄道模型趣味』No.936、p.65)。
- ^ 新製時の配置は札幌・仙台・東京・名古屋・門司の各鉄道局管内に3両、広島鉄道局管内に2両、大阪鉄道局管内に4両であった。
- ^ 本形式以降の戦前製C形各形式(C58を除く)は運転台正面窓に30°の後退角を持たせた折妻となっているが、流線形から普通形へ改装された21両に関しては切妻とされている。
- ^ 中でも、C55 27は最後まで安全弁が高い位置のまま保たれていた。
出典
- ^ a b 大塚孝「逆転棒の湾曲したC55」『鉄道模型趣味』No.936、機芸出版社、2020年1月号、雑誌06455-1、p.64-65。
- ^ C55型流線型機関車が完成『中外商業新報』昭和10年12月6日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p425 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ a b 島秀雄他「てい談(原文ママ)流線型時代を語る」電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1984年1月号 pp.10 - 15
- ^ 寺島京一「機関車史のうらばなし15 流線形機関車考」レイル 1979年9月号 pp.26 - 28 プレス・アイゼンバーン刊
- ^ 増渕直三郎『C55形式機関車の印象』「日本蒸気機関車特集集成(上)」pp.158 - 159 1978年5月 鉄道図書刊行会刊
- ^ 島秀雄「流線型蒸気機関車」「鉄道ファン」2000年7月号 pp.126-131。社団法人「日本鉄道技術協会」発行「島秀雄遺稿集」
- ^ 朝日新聞フォトアーカイブ「新聞社が見た鉄道 Vol.003 流線形の時代」イカロス出版 2017年10月25日発行、pp.2-3
- ^ おのつよし 『日本の鉄道100ものがたり』文藝春秋文春文庫 1991年5月10日、pp.163 - 166
- ^ “最北のSLに惜別の声”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1996年9月27日)
- ^ 「鉄道ファン」1977年8月号REPORT
- ^ “'日本統治時代のSL、修繕終わる 南部・台南で公開'”. フォーカス台湾 (中央社). (2020年4月23日) 2020年5月17日閲覧。
- ^ 台南市文化資産管理処「重現1982」原臺灣總督府C551、D512蒸汽機關車修復紀實影片
- 1 国鉄C55形蒸気機関車とは
- 2 国鉄C55形蒸気機関車の概要
- 3 誕生の背景
- 4 運用
- 5 保存機
- 6 脚注
固有名詞の分類
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