金沢流北条氏とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 金沢流北条氏の意味・解説 

金沢流北条氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 07:55 UTC 版)

金沢(金澤)流北条氏(かねさわりゅうほうじょうし)は、鎌倉時代北条氏の分流。武蔵国久良岐郡六浦庄金沢郷(現在の神奈川県横浜市金沢区)の地が家名の由来とされているが、通称として使われるのは南北朝以後。鎌倉幕府第2代執権北条義時の五男・実泰(初め実義)から分かれ、家格は実泰の同母兄・政村の嫡系に次ぎ、実時が政村の娘を、貞顕時村(政村の子)の娘を正室に迎えて姻戚関係を持っている。居館は、顕時が鎌倉赤橋邸を賜り、以後も使われている。菩提寺は金沢郷の称名寺


注釈

  1. ^ 山野龍太郎[2]のほか、永井晋も北条貞顕の「貞」の字が貞時からのものとしている[3]。特に、実時が泰時を、顕時が時宗を烏帽子親として元服したことは『吾妻鏡』に見られる[4]。また、別の論文で、得宗家が烏帽子親関係による一字付与を利用して有力な御家人を統制したことが指摘されており[5][6]、庶流の規矩高政なども得宗家より一字を受けていたものとみられる(→北条氏#北条氏による一字付与について)。

出典

  1. ^ 鈴木由美『中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢』(中央公論新社〈中公新書〉、2021年)
  2. ^ 山野 2012, p.182 脚注(27).
  3. ^ 永井 2003.
  4. ^ 山野 2012, pp. 166–167.
  5. ^ 紺戸 1979.
  6. ^ 山野 2012, p. 163.


「金沢流北条氏」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  金沢流北条氏のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「金沢流北条氏」の関連用語

金沢流北条氏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



金沢流北条氏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの金沢流北条氏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS