適用と作用機序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:09 UTC 版)
アセタゾラミドは主として近位尿細管で作用し、炭酸脱水酵素を阻害することによりHCO−3の再吸収を抑制する。利尿作用を持つが、主として利尿薬としてではなく緑内障の治療薬として用いる。毛様体の上皮細胞に存在する炭酸脱水酵素を阻害し、房水の産生減少により、眼圧を低下させる事で緑内障を改善する。また内耳で局所的にリンパ分泌を抑制するためメニエール病に用いられ、体内貯留水分の排泄や神経系に対する抑制作用による月経前緊張症の症状緩和効果や、脳内CO2濃度の局所的増大効果を利用してのてんかんの薬物治療の補助にも用いられている:11-12。そのほか、脳脊髄液の産生抑制を目的に水頭症の治療に使用される。即効性が高く、利尿作用を持つ反面、喉が渇く場合もあるので水分補給が必要になる。
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