だるまさんがころんだ【▽達磨さんが転んだ】
だるまさんがころんだ
(達磨さんが転んだ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 14:31 UTC 版)
だるまさんがころんだ(達磨さんが転んだ)は、鬼ごっこの変種のひとつであるこどもの遊び。もともと鬼が10拍数えるルールだったが、拍を数える代わりに10文字の文章を唱えることが行われ、関東などでは「だるまさんがころんだ」という文章が選ばれたので、(標準語としては)この遊びが「だるまさんがころんだ」と呼ばれるようになった。ただし10文字の文章は地域によりかなり異なっており、この遊びの呼び名も日本の各地域で異なっている。
注釈
- ^ なお日本では古来「鬼の居ぬ間の洗濯」という表現がありこれは多くの国語辞書に掲載されている基本的な表現で、つまり「だるまさんがころんだ」に限らず大人の日常生活でも「鬼(のような怖い存在)に見られていない間に、すべきことをやっておこう」という発想(知恵)が日本人にはあり、この発想がこの子供の遊びにも投影されている。
- ^ 単に鬼の近くで観戦することも多いが、鬼へのタッチではなく鬼と捕虜の鎖を切ることで1ゲームが終わる場合は鬼を起点に手や小指などを繋ぐ。グループの年齢や男女構成により連動して変化する傾向にある。また、捕まった時点で鬼側のプレイヤーになり、鬼と一緒に参加者が動いていないかどうか監視し、指摘する例も多い。
- ^ ただしこれもローカルルールや状況に依るところが大きく、特に『鬼がゲームを跨いで捕虜を増やしていく』とするルールの場合は『捕虜がいない状態で鬼がタッチされた場合は鬼の負け』と見做され、他の鬼遊びと同様の手順で選定されることがある。
- ^ 「鬼になった回数をマイナスポイントとして累計し、最終的な戦績を比較する」などのローカルルールもある。
- ^ 歩数・秒数については、「事前に決めておく」「鬼以外の参加者によって多数決」などで決められる。また、鬼にタッチした(切った)者や前回の鬼、あるいは最初に相談して決められたリーダーなど、特定の人物が独断によりその場で歩数などを指定するルールもある。また、歩数についても、「大股○歩」「中股○歩」「小股○歩」など詳細に決められる地域もある。大股小股の判断は鬼にゆだねられるが、参加者の多くから批判を浴びた場合はやりなおしとなる。ただし「助走をとる」「小股と指示されたのに大きくジャンプする」など、明らかに剥離している場合を除けば遊戯の一環として許容される傾向にある。
- ^ 概ね鬼の陣地から離れるように進むものとされるが、指示された範囲が「中股100歩」「100秒」など明らかに過剰な場合や、次の鬼を免れるために自分から明らかに距離が開く歩数を指示した参加者など特定の者を狙い撃ちするために、途中で引き返したり、ぐるぐる回るなどして歩数や秒数を消化する行動は許容される場合が多い。
- ^ 最終的な到達地点から足を離さないことを原則とすることが多い。倒れ込んだり、タッチした後にバランスを崩して移動してしまったりするのは許容される傾向にある。
- ^ 例えば「服を脱ぐ」はその場でも実行できるが服を脱ぐ演技で良い。ただし往々にして自ら脱ぎ始めるお調子者などは出たり、演技でも恥ずかしがる者が出るときもあるので『トイレに行く』などのいわゆる下ネタも含めてこの手の指示を禁止、あるいは暗黙の了解として避けるものとされている場合もある。
- ^ 縄跳び歌の「郵便屋さん」も同様に「兵隊さん、お入り」と歌われる
- ^ 2007年のスペイン・メキシコ映画『永遠のこどもたち』には冒頭でこの遊びが出てくる。
出典
- ^ Q.韓国の「ムクゲの花が咲きました」という遊びは日本の「だるまさんがころんだ」が起源?、もっと!コリア、2014年4月29日。
- 1 だるまさんがころんだとは
- 2 だるまさんがころんだの概要
- 3 概説
- 4 だるまさんの一日
- 5 題材とした作品
- 6 世界の類似の遊び
- 7 怪談との関連
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