運命篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:27 UTC 版)
兵之助に斬り殺されそうになったお園は、兵之助の元から身を隠すことを条件に命を助けてもらい、一人で男の子を産み兵吾と名付けて育てる。一方で、日光霊城審議の時に約束があった、熊木家と佐藤家の十年目の再対決の日がやってきた。しかしその対決は思いもよらない展開から斬り合いとなって、決着が付かないままとなり、錦将晩霞は相手方に告発された責任を取って自害する。対決での勝利による熊木家の復興を期待していた伯典は失望し、死の床に着く。公太郎は猿回しの助一に御典医玄融を連れてきて伯典を診てもらうよう頼むが、玄融は100両ないと診察しないと言ったため、助一は玄融の愛人の家から100両を盗み出し、玄融を連れてくる。しかし一足遅く伯典は絶命する。助一の盗みは公儀にばれて、伝馬町で斬首されそうになる。あわやの所を馬に乗った公太郎が助一を助け出し、二人は江戸を逐電する。この二人の捜査を言い付かったのが調練隊の隊長であった兵之助で、二人が筑波山麓に潜んでいることをつきとめ、公太郎と兵之助は再び対決する。この結果、公太郎は鉄砲に撃たれて命を落とすが、兵之助も膝に銃弾を受けて不具になってしまう。
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