連載中止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 07:09 UTC 版)
1961年1月号から、雑誌『平凡』に小説「美智子さま」を連載していたが、1963年3月11日に宮内庁は発行元の平凡出版に対してこの小説「美智子さま」に対して「興味本位で、世間に誤った印象を与え、好ましくない」として連載中止を申し入れた。「(1)興味本位の実名小説で私生活に対する侵害である」「(2)事実と小説との間があいまいで、国民に誤解されるおそれがある」「(3)事実に相違することも部分的にある」の3点について問題があるとし、宮内庁の伊藤総務課長より平凡出版の清水専務に対してその旨の要望が伝えられた。 具体的な問題点は秩父宮妃、高松宮妃、伊勢神宮祭主北白川房子が美智子妃に対し好意的でないと書かれた件、皇太子夫妻の初夜の描写が事実と違いプライバシーに反するという件だったとされる。 最終的には平凡出版はこの要望を受け入れて連載を中止したが、その後美智子妃がストレスとは無関係ながら流産し長期静養に追い込まれたため、この件と関連付けて全国紙からのバッシングを受けた。小山は実際には皇室尊崇の立場にあって、小説の内容に関しては東宮御所筋に問い合わせて行っており、連載中止に対し悔しい思いをしたと語った。元宮内庁記者板垣恭介は圧力をかけたのは当時の東宮側と対立する宮内庁筋と推察している。
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