軍記物の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 02:46 UTC 版)
軍記物は、ほとんど各大名家ごとに存在するといっても過言ではなく、群書類従、続群書類従の合戦部、史籍集覧、国史叢書などに数多く収録されている。しかしながら、子孫の口述や風聞を元に記録されたものが多く、書状などの一次史料と一致しない記事、また改竄された系図に倣う記事などもあり、記録としての正確性は軍記物ごとに様々である。 また、「初期軍記」、「前期軍記」などの軍記物語が結晶度の高い文学として見るべき作品が多く関心が高いのに対し、「後期軍記」(軍記物)は顧みられることは少ない。しかしながら、「後期軍記」、特に「戦国軍記」は全国的な広がりを持ち、軍記がもっとも多様な展開を見せた時期であるといえる。この「戦国軍記」は基礎的な調査研究はほとんどなされておらず、原文のまま活字化されておらず現代語訳の無いものがほとんどであり、活字化されているものは数百あるうちのごく一部に過ぎないのが現状である。
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