賢島橋の規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 14:06 UTC 版)
賢島橋は、外務省発行の識別証(IDカード)を保有する島民、島内への通勤者や出入り業者のみが通行可能とされた。賢島大橋と同様に、5月21日午前6時に可動式の柵が閉じられた。橋の手前約450mの地点に保安検査場が設けられ、通過には厳重な検査が行われた。 自家用自動車で入島する場合は保安検査場で警備員により車内やトランクの入念な確認が行われ、IDカードと車両証の提示が求められた。保安検査を通過した後は、島内の目的地までオートバイに誘導されながら走行する必要があった。 近鉄志摩線および三重交通路線バスの運休に伴う代行バス利用者は保安検査場で一旦バスを降りて金属探知機による検査と手荷物検査を受けた。検査終了後は、一般の人は待機している別のバスに乗り換えて賢島駅へ、サミット関係者はワゴン車で志摩マリンランドへ向かった。 陸上交通は運休し、賢島港に発着するあご湾定期船は志摩地中海村に発着港を変更したため、保安検査場を通らなければ賢島へ入れないようになっていた。係員の不慣れから運用初日に保安検査が30分待ちの行列になることや、伊勢志摩サミット当日の5月26日午前3時頃には右翼団体の車10台が詰めかけるなどトラブルもあった。5月28日に保安検査場は運用を終了し、関係者が備品を搬出した。
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