ツメ組み
詰め組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 05:43 UTC 版)
詰め組み (つめぐみ) は、日本語の行組版で、文字同士の間隔を狭くする技法。詰め打ち (つめうち) とも[1]。写真植字の普及によって広く行われるようになった。類似した技法としてカーニングがある。
- ^ 「詰め組み」の表記には文献によって「詰め組」、「つめ組み」、「ツメ組み」と表記揺れがある。また写真植字では「詰め打ち」と呼ぶのが適当だろう。当記事では原則として「詰め組み」に統一した。
- ^ 「Q」は写真植字での文字の大きさの単位で、1Qが1/4 mm。「級」とも表記する。「歯」は字送りや行送りの量を表し、こちらも1歯が1/4 mmだが、Qとは区別して用いる。組版指定では「H」や「#」と表記する場合もある。これに対して「em」は文字の幅を基準にした相対的な大きさを表す。日本語の組版では1 emは常に全角の幅 (縦組みの場合は高さ) となる。当記事では文字の大きさを正確に再現できないため、おもにemで解説するが、写真植字ではQ、歯とemのどちらの指定も用いられる。また、字間の組版指定には字間そのものを指定する方法と、字送り (ある文字を印字したあとに次の文字の位置まで移動する距離) で指定する方法とがある。文字の級数が12Qで字間が3/32emであれば、字間は12Q × 3/32em ≒ 1歯、字送りは12Q × 35/32em ≒ 13歯となる。
- ^ 野村、参考文献、pp. 57f。
- ^ 鈴木、参考文献、pp. 234ff。
- ^ 清刷り (きよずり) とは、活版を上質の紙に刷ったもの。版下などの用途に用いる。
- ^ 「文字に生きる」編纂委員会編、参考文献、pp.72-74。
- ^ 「文字に生きる」編纂委員会編、参考文献、pp. 118ff。
- ^ Lunde, Ken (September 2000). "17th International Unicode Conference" (PDF). The Development of Adobe-Japan1-4 & Mac OS X OpenType Fonts: Adobe Systems’ Perspectives. 第17回国際ユニコード会議. San Jose, California. 2008年11月8日閲覧。 (スライド)
- ^ 津野、参考文献、pp. 80ff。
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