装幀による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:30 UTC 版)
漢籍は装幀法により、次のような種類に分けられる。 巻子本 - いわゆる巻物 帖装本 - 折子本とも。いわゆる折り本 龍鱗装 - 巻子本と冊子本の中間形態で、紙の両面に字を書き、前葉の裏に少しずつずらして貼り付けたもの。書物全体は巻物と同じように巻くことができるが、紙をめくって見られる。故宮博物院蔵の『王仁昫刊謬補欠切韻』(完本王韻)によって知られる。 冊子本 - いわゆる本蝴蝶装本 - 粘葉装とも。紙を二つ折りして重ね、折り目部分を背にして糊付けしたもの。 列帖装本 - 綴葉装とも。数枚の紙をまとめて二つ折りし、折り目部分に穴を開けて糸で綴ったもの。日本独自の装幀法。 包背装本 - いわゆるくるみ表紙。紙を二つ折りにして重ね、折り目部分を下綴じの後、一枚の表紙でくるんで表・背・裏全体に糊付けしたもの。『永楽大典』『四庫全書』がこの装幀方法をとる。 線装本 - 袋綴本とも。いわゆる和綴。紙を二つ折りにして重ね、折り目と反対側を下綴じの後、表紙で挟んで糸で綴じたもの。明朝綴 - 四つ目綴。 朝鮮綴 - 五つ目綴。 康熙綴 - 六つ目綴。
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