薬物血中濃度
【概要】 薬物が使用された後、一定時間後に採血して血液中の薬物を色々な方法で測定して得た値。測定法には免疫学的な方法や高速液体クロマトグラフィー法などがある。通常の薬物濃度はng/mLなど非常に微量である。
【詳しく】 抗HIV薬の中では、核酸系逆転写酵素阻害剤は細胞内で三燐酸化を受けて活性のある形になる。つまり血中濃度よりも、細胞内の濃度の動きが大切である。これに対し、プロテアーゼ阻害剤は元の形、あるいは活性型の誘導体が作用するので、効果を検討するときに血中濃度の測定は意味がある。プロテアーゼ阻害剤の血中濃度は、個人差がかなり激しい。
《参照》 薬物血中濃度時間曲線、 ピーク値、 トラフ値、 AUC、 T 1/2
薬物血中濃度(治療薬物モニタリング)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:17 UTC 版)
「基準値」の記事における「薬物血中濃度(治療薬物モニタリング)」の解説
健常人では薬物が投与されていないので基準範囲は算出できない。当該薬物投与中の多くの患者において効果があり副作用が少ない濃度範囲を有効血中濃度(参考域)とよぶ。
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