舞台観察手引草
舞台観察手引草
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 16:36 UTC 版)
生前に単行本はなく、没の翌1918年、岡鬼太郎の手配で、『舞台観察手引草』が刊行された。『演芸画報』誌に1913年から1916年まで掲載した評論で、発行は玄文社、そして戦後の1957年に、演劇出版社が再刊した。 内容は、『和藤内』(国性爺合戦)・『斎藤実盛』(源平布引滝)・『佐々木盛綱』(近江源氏先陣館)・『松王丸』(菅原傳授手習鑑)・『武蔵坊辨慶』(御所桜堀川夜討)・『吉田屋談片』・『鱶七研究』(お三輪の出るまで)・『橫蔵印象記』(勘助物語の切まで)・『ひらがな双紙』(逆櫓の樋口を主として)・『経験より観たる三座の熊谷』・『松木幸四郎』・『片岡市蔵』・『市川左団次』・『芝居の牛』・『記憶せる舞台面』・『善いも悪いも所謂珍型』で、歌舞伎評論家贋阿弥の目が、丸本物(人形浄瑠璃を歌舞伎化したもの)に寄っていた事をうかがわせる。
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