臨時台湾旧慣調査会第2部部長職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 09:06 UTC 版)
「愛久澤直哉」の記事における「臨時台湾旧慣調査会第2部部長職」の解説
次に台湾総督府職員録に掲出されている愛久澤直哉の名前は以下のとおりである。臨時台湾旧慣調査会第2部部長の肩書が目につく。 1902年(明治35年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長兼専売局製薬嘱託。 1904年(明治37年)臨時台湾旧慣調査会第2部委員兼専売局配属課未定。 1905年(明治38年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長。 1906年(明治39年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長兼専売局配属課未定。 1907年(明治40年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長 1908年(明治41年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長 1909年(明治42年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長 1910年(明治43年)臨時台湾旧慣調査会第2部部長 臨時台湾旧慣調査会とは、台湾独自の法律を作るための台湾の旧慣習を調査する機関である。会長は民政長官であり、土地、親族、相続について調査する第1部と農商工について調査する第2部とがあった。「台湾私法」「清国行政法」「台湾蛮族習慣研究」という膨大かつ詳細な研究報告を残す第1部に対し、第2部は目立った成果をあげなかったというのが一般的な見方である。しかし、新聞記事によると「第2部は貿易その他全ての商慣習を調査するにあるも目下対岸に向かって貿易拡張の時期なれば、まず貿易事項より着手することとし法学博士愛久澤直哉氏主任として屡々対岸に出張し考究に怠りなし」とある。同時期第2部長である愛久澤が台湾の対岸である福建省廈門で三五公司を設立したことに注意する必要がある。愛久澤が「貿易拡張」のために「屡々対岸に出張し」ていたのは、将にこの三五公司の活動に関係する。
※この「臨時台湾旧慣調査会第2部部長職」の解説は、「愛久澤直哉」の解説の一部です。
「臨時台湾旧慣調査会第2部部長職」を含む「愛久澤直哉」の記事については、「愛久澤直哉」の概要を参照ください。
- 臨時台湾旧慣調査会第2部部長職のページへのリンク