職業政治家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 01:52 UTC 版)
物的にも心的にも一義的に政治で生きている「職業政治家」がいる。職業として政治を行うとは、「政治によって生きる」方法と「政治のために生きる」方法の二つがある。両者の違いは、前者が政治を恒常的な収入源にしている者であるのに対して、後者はそうでない者という点にある。そして、「政治のために生きる」人々を中心に政治が運営される場合、その際の政治家の人的補充はどうしても金権制的に行なわれてしまう。したがって、そういった金権的な人的補充が行なわれないようにするためには、政治に携わることによって、定期的で確実な収入が得られるようにしなければならない。 また、職業政治家とは異なる傾向を持つものとして、官僚がある。官僚は、専門教育によって養われた高度な知識と高い誇りを持っており、国家機構の純粋な技術的能率性を司っている。そして、これは、技術的な行政活動の必要性によるものである。また、官僚は、専門家であると共に、非党派的であるべきであり、政治的闘争に巻き込まれてはならない。党派性や闘争は、政治家の本領であり、官僚とはまったく異なる責任がある。官僚は、たとえ上部の命令が自分の意見と相容れないものであったとしても、それが信念であるかのように執行すべきである。
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