聖職禄授与権の立法化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 14:18 UTC 版)
「ヨハネス22世 (ローマ教皇)」の記事における「聖職禄授与権の立法化」の解説
1316年9月15日、ヨハネス22世によって教皇教令『エクス・デビトー(Ex debito )』が発せられた。これは、聖職者に授与される禄に関するものであり、教皇がその至高性のもとに授与権を立法化しようとするものであったが、登位よりわずか1か月後の発布であることを考えると、彼がこの件を教皇職にとって最優先課題と考えていたことがうかがわれる。この教令は、教皇権による「全般的留保」の対象となる禄を精細に定義していることを一大特徴としており、ヨハネス22世以降のアヴィニョン教皇による聖職禄政策の根幹をなすものとなった。また、アヴィニョン時代の聖職禄政策はフランスを中心に広範な地域におよび、教会政治のうえでも、財政的な面からも教皇庁行政の根幹をなしており、ヨハネス22世自身、教令を実際の政策におおいに適用していたことが確認されている。
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