聖パトリックの煉獄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/08 15:02 UTC 版)
ダーグ湖に浮かぶステーション島には、聖パトリックの煉獄(英語版)と呼ばれる、聖パトリックが神に導かれて見出した煉獄に通じる洞窟が存在したという。かつては島に洞窟の入口を管理する修道院があり、カトリックの巡礼地となっていた。 ヘンリー2世治下のイングランドで、ベネディクト会修道士のソルトレーのヘンリーが著した『聖パトリキウスの煉獄譚』が評判となり、後にフランスの詩人マリー・ド・フランスが『騎士オーウェン』として韻文に翻訳したことから、聖パトリックの煉獄の存在がヨーロッパに広まった。 オランダの修道士が「煉獄」には普通の洞窟を上回る珍しいものは存在しないと上申したことから、1497年の聖パトリックの祝日にローマ教皇の命令によって洞窟は破壊された。しかし、聖パトリックの煉獄の伝説はアイルランドの不思議のひとつとして、今日に至るまで語り継がれている。
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