絵韋(えがわ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 06:48 UTC 版)
鎧や兜の吹返し表面に張られた鹿の皮革。「画韋」とも記される。鹿のなめし革の上面を削り柔らかくして文様を染めたもので、昔は文様を切り抜いた型紙を革に当てて足で踏み込み、浮き出た部分に染料を引いて作った。斜めに交差する線を基調とした襷格子(たすきごうし)柄や獅子、不動明王等の模様が型染めで描かれた。胴前面には弓の弦や腕が小札に引っかかるのを防ぐ為に弦走韋(つるばしりのかわ)と呼ばれる絵韋が張られ、平面状に仕上げられている。しかし、矢を放った時には弓の弦は身体の外側を通るため、実際には弦は引っかかりも擦りもしない。そのため、本来の用途は鎧の形状を保つためと考えられている。
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