結果の確からしさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:16 UTC 版)
「結果 (確率論)」の記事における「結果の確からしさ」の解説
確率空間には、試行の結果全てが互いに等確率であるもの(等確率空間)とそうでないもの(非等確率空間)がある。特に、結果が無数にある場合は非等確率空間である。 例えば、コイントスの場合、コインが表裏で全く歪みがない形(公正なコイン)と仮定すると、結果の表と裏は同じ確率で発生すると考えられる。このように、結果の確からしさが互いに等しいことを、「同様に確からしい」(equally likely) という。 一般的に、運が左右するゲーム(英語版)において使用されるランダム化ツール(例えばサイコロ、切ったトランプ、ルーレット、くじなど)は、全ての結果が同様に確からしいことが暗黙に仮定されている。形の非対称性を考慮したり、意図的に、等確率性から逸脱するような仕掛けをする(例えばカードに印をつける(英語版)、重心が偏った不正なサイコロを使用するなど)と、等確率でなくなる。 連続型確率変数をはじめ、現実のほとんどの例は、同様に確からしくない。 例えば、画鋲を投げる試行において、ピンの状態が上向きか下向きかは、画鋲の形が対称でないことから、同様に確からしくない。
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