第200独立親衛自動車化狙撃旅団 (ロシア陸軍)とは? わかりやすく解説

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第200独立親衛自動車化狙撃旅団 (ロシア陸軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 05:19 UTC 版)

第200独立親衛自動車化狙撃旅団
創設 1941年10月18日
所属政体 ソビエト連邦
ロシア
所属組織 ロシア海軍
部隊編制単位 旅団
兵科 自動車化狙撃兵
兵種/任務/特性 雪中戦
所在地 ムルマンスク州ペチェンガ
通称号/略称 軍部隊08275
愛称 ペチェンガ
上級単位 第14軍団
最終上級単位 北部軍管区
主な戦歴 第二次世界大戦
第一次チェチェン紛争
第二次チェチェン紛争
ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 デニス・クリロ大佐 
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第200独立親衛自動車化狙撃旅団(だい200どくりつしんえいじどうしゃかそげきりょだん、ロシア語: 200-я отдельная мотострелковая бригада、略称200 омсбр)は、ロシア海軍旅団赤軍の第45狙撃師団、ソ連軍の第131自動車化狙撃師団を前身とし、同師団の名誉称号「ペチェンガ」、クトゥーゾフ勲章を継承する。

歴史

第二次世界大戦

  • 1941年10月18日:沿ヴォルガ軍管区に第67海軍狙撃旅団、北カフカーズ軍管区に第80海軍狙撃旅団が編成された。兵員の50%は、元水兵が構成した。
  • 1941年11月:編成完結後、両旅団は、カレリア戦線に派遣された(第67旅団は1942年2月2日に同戦線編入、第80旅団は1月17日に編入)。
  • 1942年1月15日:第67旅団がカレリア戦線のケミ作戦群区域に到着し、ロウヒ地区に配置された。
  • 1942年4月2日:第67旅団は、第80旅団と交代し、第26軍に配属された。
  • 1942年4月24日~5月3日:第67旅団は、キーロフ鉄道からの攻勢に参加し、200~250km前進したが、1076人の死傷者を出した。
  • 1943年4月:両旅団は、第45狙撃師団の編成に回された。第45師団は、第26軍に編入され、ウフチン方面で戦った。その後、第14軍に編入され、ザポリャリエ方面で戦った。
  • 1944年10月:ペトサモ・キルケネス作戦に参加し、赤軍で最初にノルウェー領内に進出した。10月31日、師団に名誉称号「ペチェンガ」、配下の第61及び第253連隊には「キルケネス」が授与された。
  • 1945年:ムルマンスク州ペチェンガに駐屯

戦後

  • 1957年春:第45狙撃師団は、第131自動車化狙撃師団に改編された。
  • 1960年5月~7月:北部軍管区が廃止され、第131師団は、第6諸兵科連合軍に移管された。師団本部は、ムルマンスク市に移動
  • 1964年:師団隷下の第61狙撃連隊が北方艦隊第61独立海軍歩兵連隊に改編され、代わりに第19自動車化狙撃連隊が新編された。
  • 1980年末:「北方」定員に削減

ロシア連邦軍

  • 1995年:師団隷下の第133独立戦車大隊が第一次チェチェン紛争に投入される。
  • 1997年12月1日:第131自動車化狙撃師団は、第200独立自動車化狙撃旅団に改編された。
  • 1999年夏:戦略指揮所演習「ザーパド-99」の海上上陸において優秀と認められた。
  • 2000年7月:旅団兵員を北カフカースに派遣
  • 2012年12月1日:ロシア海軍の北方艦隊へ移管した。
  • 2014年夏・秋:ドンバス戦争に参加[1]
  • 2021年:北方艦隊が独立した軍管区に昇格し、コミ共和国アルハンゲリスク州ムルマンスク州ネネツ自治管区も管轄した[2]
  • 2022年3月:ハルキウの戦いでデニス・クリロ旅団長が戦死[3]。団員648名が戦死し、3名が降伏し捕虜になり全滅した[4]
  • 同年6月:ベルゴロドで再編成[5]
  • 2023年4月:親衛の称号が付与された[6]

2023年12月、東部ドネツィク州バフムート地区に配備された[7]

編制

  • 旅団司令部
  • 第583独立親衛自動車化狙撃大隊(軍部隊28883)
  • 第658独立自動車化狙撃大隊(軍部隊01480):旧第10自動車化狙撃連隊
  • 第664独立自動車化狙撃大隊(軍部隊68258)
  • 第60独立親衛戦車大隊(軍部隊24269)
  • 第416独立親衛自走榴弾砲大隊(軍部隊08628)
  • 第471独立自走榴弾砲大隊(軍部隊84633)
  • 第382独立ロケット砲大隊(軍部隊82264)
  • 第871独立対戦車砲大隊(軍部隊62289)
  • 第226独立高射ミサイル大隊(軍部隊81471)
  • 第246独立高射ミサイル大隊(軍部隊84627)
  • 第274独立親衛工兵大隊
  • 第293独立電波電子戦中隊(軍部隊32205)
  • 第185特使・郵便勤務局(軍部隊75227)

その外、通信、物資保障、修理・復旧大隊、偵察、放射線・化学・生物学防護、衛生中隊、BUiAR、警備、VUNR、VUNPVO、VUNA小隊、軍楽隊、演習場が存在する。

装備

  • T-80 x40
  • T-80K x1
  • MT-LB x237
  • BM-21「グラード」 x18
  • 152mm自走榴弾砲2S3「アカーツィヤ」 x18
  • 152mm自走榴弾砲2S19「ムスタ-S」 x18
  • 120mm迫撃砲2B16「ノーナ-K」 x18
  • 100mm砲MT-12「ラピラ」 x12
  • 自走対戦車誘導弾複合体9P149「シュトゥルム-S」 x12
  • BTR-70/80 x5
  • BRDM-2 x4
  • 戦闘車9A33BM2(3)「オサ」 x12
  • 戦闘車9A34(35)「ストレラ-10」 x6
  • 自走高射機関砲2S6M「ツングースカ」 x6

歴代旅団長・師団長

職名 就任年 氏名 階級
師団長 1943年4月 - 1944年2月 P.スエディン 大佐
師団長 1944年2月 - 7月 A.ミハイロフ 大佐
師団長 1944年7月 - 1945年5月 I.パニン 少将

出典




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