神風タクシー
かみかぜたくしー - 豆知識昭和も30年代はじめになると都会では自動車が増え、渋滞も起こり始めました。そんな中、速度オーバー・信号無視・強引な追い越し・急旋回といった“神わざ”でくぐり抜けていくタクシーを「神風タクシー」と呼びました。
だれが言い始めたのかは分かりませんが、『週刊新潮』31年3月4日号に、東京に来た外国人がタクシーの疾走ぶりにおどろいてそう呼んだ、というのが最初だと云われています。
第二次大戦末期、対空砲火の弾幕をかいくぐって敵艦船に突進した神風特別攻撃機の姿から想像したのか。
当然、事故も急増して社会問題化しました。原因は運転手の固定給の少なさやノルマ制などの労働条件にあり、歩合給を稼ぐために無謀運転になるとの意見が寄せられました。
昭和33年に、運転手の日雇いやノルマ制の禁止。一日当たりの走行距離を350キロに制限するなどの措置が取られ、徐々に減りました。
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