産油地精製
現地精製
読み方: げんちせいせい
同義語: 産油地精製
同義語: 産油地精製
産油国に建設された製油所(export refinery)で原油を精製して、製品化することを現地精製あるいは産油地精製という。したがって、消費地に原油を輸入して製品化する消費地精製方式と違い、現地精製方式では、産油国が製品の形で石油を輸出する。現地精製方式は第二次世界大戦前、一般的に採用されていたが、戦後、消費地精製方式が普及するに伴い、これに置き換わった。これは、消費地精製方式の方が現地精製方式に比べ、石油の安定供給の確保や輸送コストの効率化・低減化を図るうえなどで多くの利点を持っているためである。しかし、1979 年の第二次石油危機前後から、産油国が原油を自国内で精製して、付加価値の高い製品の形で輸出を行い、石油収入の極大化を図り、同時に、自国の工業化を推進する目的から、自国内の精製能力の増強に取り組み出したため、現地精製方式が再び注目を集めている。製品輸出を目的とした産油国の輸出製油所は、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、リビア、インドネシアなどの諸国で建設されており、一部は既に操業を開始している。これらの製油所からの製品輸出は、価格や販売方法いかんにより、消費国や中間地の精製企業に対し、深刻な影響を与えることとなり、その動向が注目されている。 |
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