理論説とシミュレーション説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/18 14:35 UTC 版)
「心の理論」の記事における「理論説とシミュレーション説」の解説
人が他者の心的状態を理解するメカニズムに関して、「理論説(theory theory)」と「シミュレーション説(simulation theory)」の2つが提唱されている。 理論説 理論説では、人は先天的、後天的どちらであれ、他者に当てはまる一般的な「知識」や「理論」を持っており、これらに基づき他者理解を行っているとする。ここではシミュレーション説とは異なり、自己理解と他者理解は独立であるという立場をとる。 シミュレーション説 シミュレーション説では、他者理解は理論的操作(=理論説)ではなく、自分を相手の立場において模倣する、つまりシミュレートすることで他者理解を行っていると考える。他者の行動と自らの行動、その両方に反応するミラーニューロンの発見はシミュレーション説に強力な生物学的な根拠を与えるものと受け止められている。
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