満載喫水線
読み方: まんさいきっすいせん
【英】: load line
【英】: load line
船舶が海上にあって浮くためには浮力が必要であり、安全に航海するためには適当な予備浮力を保持しなければならない。船舶が貨物を積載するときは、この適当な予備浮力の許容範囲内でなければならないが、許容できる限界値を満載喫水線という。 船舶は「船舶満載喫水線規則」などで満載喫水線が規定されている(船の形状と強度によって乾舷{かんげん}〈最上層の全通甲板から満載喫水線までの垂直距離〉が算定され、管轄官庁が満載喫水線を指定し、乾げん標として船側に標示される)。満載喫水線は、季節、海域などの条件、すなわち安全性の度合いによって異なり、夏期、冬期、冬期北大西洋、熱帯、夏期淡水、熱帯淡水などの種類がある。また、甲板積みの木材を運送する船舶には木材満載喫水線、国際航海に従事する旅客船には区画満載喫水線などの種類がある。船舶は「船舶満載喫水線用帯域図」により自船が航海しようとする帯域および季節を把握し、満載喫水線を超えないように貨物を積み航行しなければならない。満載喫水線は定期的に管轄官庁の検査を受けることになっている。 |
喫水
(満載喫水線 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 08:46 UTC 版)
喫水または吃水(きっすい、アメリカ英語: draft、イギリス英語: draught)とは、船舶が水上にある際に船体が沈む深さ、すなわち船体の一番下から水面までの垂直距離のことである。
- ^ 赤倉康寛、高橋宏直 (2000年12月20日). “フルコンテナ船の入出港喫水と岸壁水深の関係” (PDF). 運輸政策研究 Vol.4 No.2 2001 Summer. 一般財団法人運輸総合研究所. 2017年7月28日閲覧。
- ^ a b c “船の物知りコーナー(No.1「船の表示」について)”. 鉄道建設・運輸施設整備支援機構. 2019年9月30日閲覧。
- ^ https://trafficnews.jp/post/79513/2
- ^ “青島港に寄港した最大喫水が過去最高のマンモス・タンカー”. 中国網 ( China Internet Information Center ) (2013年3月4日). 2016年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。
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- 1 喫水とは
- 2 喫水の概要
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