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とらい-じん 2 【渡来人】
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渡来人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/09 03:44 UTC 版)
渡来人(とらいじん)とは、広義には、海外から日本に渡って来た人々を意味するが、歴史用語としては、4世紀から7世紀頃に、中国大陸及び朝鮮半島から日本に移住した人々を指すことが多い。- ^ 弥生時代以降の渡来人は現代日本人の遺伝子プールにはわずかな影響しか与えていないとした研究結果があり、逆に弥生時代以降の渡来人が縄文人の遺伝子プールに大きな影響を与え後の日本人が形成されたとする説もある。考古学の観点からは、弥生早期の遺跡に外来系の土器が玄界灘に面した大きな遺跡からしか発見されていないことから、渡来系弥生人の人数を人口の一割程度に見積もる研究者が多い。人類学者による研究でも同様に見積もる研究者が多く、根井正利(ペンシルベニア州立大学教授)は「現代人の起源」に関するシンポジウム(1993京都)にて、日本人は約3万年前より北東アジアから渡来し、弥生時代以降の渡来人は現代日本人の遺伝子プールにはほんのわずかな影響しか与えていないとする研究結果を提示している。また、松本秀雄も血液型遺伝子(Gm遺伝子)の研究から、日本人はアイヌを含めて等質性が高く、弥生以降の渡来人との混血は少ない、という根井の研究結果と似た結論を提示している(『日本人は何処から来たか 血液型遺伝子から解く』 日本放送出版協会 1992年)。逆に、大量の渡来があったとする説もあり、人類学者の中橋孝博は人口シミュレーションにより、農耕民の弥生人は狩猟民である縄文人よりも人口増加率が高く、渡来が少数でも数百年で圧倒的な数になるとしているが(篠田謙一『日本人になった祖先たち』 日本放送出版協会 2007年)、農学者の佐藤洋一郎は稲のDNA分析結果から弥生時代に伝来した稲の量は極めて少量であり、縄文時代から農耕は営まれていたとしている(佐藤洋一郎『DNAが語る稲作文明』)
- ^ 水稲には中国大陸から海を渡って直接日本に渡来したものと山東半島から朝鮮半島南部を経由して日本へ渡来したものがあるとする説が有力視されている。国立歴史民族博物館の研究プロジェクトによると弥生時代の開始年代は紀元前10世紀であり、日本における水稲稲作の開始時期は朝鮮半島と同じ頃になる。
- ^ この時代の日本は、『漢書』には倭人が季節ごとに楽浪郡に使者を遣わしてくるとあり(『漢書』地理志 「樂浪海中有倭人 分爲百餘國 以歳時來獻見云」)、『後漢書』には倭国王帥升が107年の入貢の際に160人もの人(生口、奴隷のこと)を送ったと記録されている(『後漢書』 安帝紀 永初元年(107年)「倭國王帥升等獻生口百六十人 願請見」)。また卑弥呼や台与(壹與)の時代にも生口を送っている記録があり、日本側からも人を送っていたことが見受けられる。また、『三国史記』新羅本紀は新羅の建国時に諸王に仕えた重臣「瓠公(ここう、生没年不詳)」はもとは倭人である(「瓠公者、未詳其族姓。本倭人。初以瓠繋腰、度海而来、故称瓠公。」)と伝えている。また新羅王の朴氏・昔氏・金氏の3王系のうち、昔氏(脱解尼師今)は倭人である。
- ^ 5世紀後半~6世紀に朝鮮半島から移住した技術をもった人々を『日本書紀』では「古渡才伎(こわたりのてひと)」に対して「今来才伎(いまきのてひと)」と呼んでいる。『日本書紀』「雄略紀」によれば今来才伎は百済から献上された人々である(雄略天皇七年「集聚百済所貢今来才伎於大嶋中」)。
- ^ 森公章「『帰化人と古代国家を読む』、平野前掲書解説pp.312
- ^ 森公章「『帰化人と古代国家を読む』、平野前掲書解説pp.313
- ^ 森公章「『帰化人と古代国家を読む』、平野前掲書解説pp.313
- ^ 上田正昭が1965年に出版した『帰化人』中公新書は、「帰化人」という語の意味についての当時の議論を受けて、表題に関して議論が高まったことで絶版になり、またそれに先立つ関晃の『帰化人』も長らく絶版であったが、関の本は2009年講談社学術文庫で復刊された。
- ^ 神霊の国日本pp.54
- ^ 平野邦雄『帰化人と古代国家』吉川弘文館、2007年、pp.1-10
- ^ 平野邦雄『帰化人と古代国家』吉川弘文館、2007年、p.2
- ^ 平野前掲書、p.2
- ^ 平野前掲書、p.2
- ^ 平野前掲書、p.4
- ^ a b c d 初等教科書、高麗の時「23万帰化」言及もしない『京郷新聞』2007年8月21日
- ^ 孫正義のTwitterでの発言より [1]。約1000年前に中国南朝の宋から戦乱を避け高麗へ帰化した一族の末裔とのことである。
[続きの解説]
渡来人に関連した本
- 古代日本文化と朝鮮渡来人 権 又根 雄山閣出版
- 大和の豪族と渡来人―葛城・蘇我氏と大伴・物部氏 (歴史文化ライブラリー) 加藤 謙吉 吉川弘文館
- 謎の渡来人 秦氏 (文春新書) 水谷 千秋 文藝春秋
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