淀川邸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:16 UTC 版)
現在は淀川邸と呼ばれている旧藤田家東邸は、1910年(明治43年)に伝三郎が次男の徳次郎の住まいとして設計し、伝三郎の死後の1914年(大正3年)に竣工した御殿である。料亭淀川邸として全13室で営業を行っている。なかでも、藤田家は皆、能を嗜んでいたこともあって、書院造の客間である羽衣の間は十五畳敷き三室の建具を外し、畳を上げると能舞台及び橋掛かりとして使用できる作りとなっており、現在でも引き続いて使用されている。 「心」の字に配された池を中心とした築山式回遊庭園は約8000平方メートルの敷地内のほぼ半分を占めており、無料で見学ができる。庭園には東大寺のものであったという大きな礎石の他、石仏や石塔などが展示されている。 なお、かつての藤田邸の敷地は現在中央部が藤田美術館、東部が太閤園、南部が大阪市公館(現:ザ・ガーデンオリエンタル大阪)、北西部が藤田邸跡公園となっている。
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