沼野充義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 23:45 UTC 版)
沼野 充義(ぬまの みつよし、1954年(昭和29年)6月8日 - )は、日本のスラヴ文学者。東京大学名誉教授。名古屋外国語大学世界教養学部教授。放送大学客員教授。
注釈
- ^ ダムロッシュの『世界文学とは何か?』(国書刊行会、2011年(平成23年))の解説に「世界文学三カ条」を提唱している。大まかに次の通り。
1条「旅には意味がある」 - 外国の文学を読むということは、作品が旅をしているということ。旅というのは、行く前と行った後では自分が少しだけ変わる体験をする。外国の文学を読むということは旅をするということ。
2条「多様性はいいことだ」 - 世界文学には、差異と多様性が満ちている。自分の考えと違う考え方が書かれたものが読める。そのことに触れることのよさがある。たとえそれが原文でなくても、翻訳を通してでもどんどん読めばいい。
3条「翻訳は豊かにする」 - 世界文学全集というのは、一種のカノン = 聖典、つまり、ある時代に読むべき価値のあると認められた作品群である。翻訳が二次的な偽物という限界もあるけれど、ある国の領域を越えて外に出ていき、そこで新しい読者と出会う機会を与えてくれる力がある。
出典
固有名詞の分類
- 沼野充義のページへのリンク