治療開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 20:21 UTC 版)
「後天性免疫不全症候群」の記事における「治療開始」の解説
アメリカ合衆国保健福祉省(US DHHS)の治療ガイドラインでは以下とされている。 AIDS発症またはCD4値<350個/mm3未満の患者では抗ウイルス薬の治療を開始するべき 妊婦・HIV関連腎症・HBV重複感染ではCD4値にかかわらず抗ウイルス薬の治療を開始するべき CD4値が350 - 500個/mm3の患者では抗ウイルス薬の治療開始を推奨する CD4値>500個/mm3の患者では抗ウイルス薬の治療開始が好ましいか、任意で行う ※US DHHS Adult and Adolescent Guidelinesによる 日本の最新のガイドラインでは、すべてのHIV感染患者に対して抗HIV薬の開始が推奨されるようになっていて、特に、 AIDS発症 HIV感染が原因で腎臓の機能が著しく低下している HIVに感染している妊婦 B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスにも感染している 場合には、早期の治療開始がより強く推奨されている。ただし、CD4数が500/µLより多いと身体障害者手帳を取得できない場合があり、医療費助成制度を使えない可能性もあるので、事前に十分に確認する必要がある。
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