江勢道路建設と国道昇格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 08:06 UTC 版)
1934年(昭和9年)頃から八風街道を県道から国道に昇格させて改修させようとする動きが積極的になり、戦前に国道となることはなかったが、1939年(昭和14年)11月13日から15日にかけて現在の三重県桑名市と滋賀県近江八幡市の間で県道を開設するための実地踏査によって八風峠より石榑峠に道路を開設するのが望ましいとの見解が明らかにされた。第二次世界大戦後、三重県と滋賀県を結ぶ「江勢道路」の整備が本格的に進められる。1951年(昭和26年)に滋賀県議会で改修工事事業が採択されたころには三重県側で工事が開始していた。滋賀県が策定した林道計画が1962年(昭和37年)に国の採択を受け、はじめは大規模林道として開設されることになった。滋賀県側の建設工事は1964年(昭和39年)に開始し、1970年(昭和45年)7月に完成した。この林道は杠葉尾から八風谷を経て石榑峠に向かうものであり、総延長6908 m、幅員4 mで工費は2億6千万円であった。滋賀県側では竣工直後は林野庁の所轄であったが、1975年(昭和50年)4月から永源寺町道杠葉尾大安線、同年12月には滋賀県道近江八幡員弁線になった。1976年(昭和51年)2月から三重県・滋賀県の関係2市11町によって近江八幡員弁線国道昇格期成同盟会が結成され、1982年(昭和57年)4月から国道421号になった。
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