水中の微粒子による散乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/26 08:29 UTC 版)
また、水中に微粒子が多量に存在すると水中に入射した光の散乱が増大し、より浅い場所で光が反射されて光路長も短くなり、入射光の水による吸収が加われば乳濁した水色を呈する。北海道美瑛町の青い池では、白色の水酸化アルミニウムなどの微粒子が光を散乱して水の吸収による青色の透過光が加わり、セルリアンブルーを呈している。一方、微粒子が少なく散乱のあまり起こらない黒潮は、入射した光がより長い光路長を持つために吸収が強くなり、深い青色を呈する。青色の濃さは海底や川底の反射も関係し、光路長、すなわち深さに密接に関連する。川の水も、透明度が高い場合は深さによりエメラルドグリーンから青色を呈するようになる。 泥の微粒子が存在すると、入射光の水による吸収の青色に泥の黄色味が加わり水は緑色を呈するようになり、さらに泥の粒子が増大すると光路長が短いうちに反射されて青色はほとんど現れず、いわゆる泥水として泥の色に染まるようになる。
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