気動車の電気暖房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:01 UTC 版)
「電気暖房 (鉄道)」の記事における「気動車の電気暖房」の解説
気動車の暖房方式としては、走行用内燃機関(エンジン)の廃熱を利用する温水暖房が一般的であるが、キハ80系・キハ181系など、冷暖房用の発電セットを搭載している特急形気動車では、発電セットからの三相交流電力を用いた電気暖房が行われている。国鉄時代に設計製作されたキハ66系では、一般形気動車では初の試みである、冷房電源用発電セットからの電力による電気暖房を採用している。1990年代になると、気動車の機関に民生用の高出力機関が採用され走行用機関出力に余裕が出来た一方で、熱効率の改善によって従来の温水暖房だけでは能力不足が露呈するようになったことから、走行用機関の出力軸からの出力を油圧として取り出し、油圧駆動発電機(油圧モーターに発電機を直結したもの)を駆動してそれからの電力による電気暖房も併せて行われるようになった。この方式は、JR北海道キハ283系気動車などで実用化されている。
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