比放射能
比放射能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:47 UTC 版)
比放射能(ひほうしゃのう、specific radioactivity[1]またはspecific activity[2])または質量放射能(しつりょうほうしゃのう)とは、放射性同位体を含む物質の、単位質量あたりの放射能の強さのことである[3]。言い換えれば、単位時間・単位質量あたりに同一の放射性物質が壊変する回数であり、SI単位で表せばBq g−1となる[4]。SI接頭語を用いてkBqやμgなどの誘導単位として表記されることもある[5]。特に同一の放射性物質を単位質量だけ集めた時の放射能の強さのことを言う[5][6]。放射性崩壊は核種ごとに決まったある一定の確率で起こるため、比放射能は核種ごとに固有な物理量である。
- ^ 『英辞郎 第五版』、EDP編、アルク、2010年2月4日 ISBN 978-4-7574-1820-2。
- ^ 小田稔ほか編、『理化学英和辞典』、研究社、1998年、項目「specific activity」より。ISBN 978-4-7674-3456-8
- ^ 物理学辞典 2005, 項目「比放射能」.
- ^ J.E.BRADY・G.E.HUMSTON著 『ブラディ一般化学 下』若山信行・一国雅巳・大島泰郎訳、東京化学同人、1992年、869頁。ISBN 4-8079-0348-9。原文でもキログラムではなくグラムでSI単位と記述がある。
- ^ a b 飯田博美編、『放射線概論第6版』、通商産業研究所、2005年、129頁。ISBN 978-4-86045-101-1
- ^ 理化学辞典 1998, 項目「放射能」.
- ^ a b 物理学辞典 2005, 項目「放射能濃度」.
- ^ 理科年表 2011, p. 1056.
- ^ 理化学辞典 1998.
- ^ 理科年表 2011, p. 1056, 半減期はpp.473-478を参考にした。.
- ^ 以上のデータに基いて計算して表を作成したが、日本アイソトープ協会、『アイソトープ手帳 11版』、丸善、2011年、129頁にも比放射能の表がある。
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