比例名簿優遇当選
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 13:29 UTC 版)
惜敗率が低い重複立候補者でも党が重点候補・重点選挙区とみなし、比例順位で他の候補者より優遇する場合がある。自民党では、合区や公認争いなどの選挙区統合等の候補者調整で希望選挙区から出馬ができずに比例単独候補に回ってもらった比例転出組へ、自党候補の共倒れを収めるための対価として名簿上位に登載するケースに見られる(この場合、党の73歳定年制が適用されないこともある)。日本共産党では幹部、次世代の幹部候補に対して、各ブロックの名簿1位という比例1議席さえとれば当選出来る優先席が提供されてきている。そもそも選挙区自体持っていない多選幹部・幹部候補が多く、選挙区を持っていても比例単独名簿1位で毎回比例復活しているため、重複立候補者落選による比例復活最多者は一度も選挙区で勝ったことがない日本共産党の穀田恵二議員である。2021年衆議院選挙時点で選挙区未出馬含め、選挙区で一度も勝利したことがないのものの連続当選し続けている共産党議員として、志位和夫(9連選)、高橋千鶴子(7連選)、塩川鉄也(8連選)、笠井亮(6連選)、穀田恵二(京都1区重複立候補9連敗・比例復活9連選)、田村貴昭(3連選)、本村伸子(2連選)、藤野保史(2連選)がいる。政党に配分された議席を名簿1位に取られるため、当該候補より惜敗率が高い同じ党の候補者が落選するケースがある。
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