比丘の四波羅夷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 00:14 UTC 版)
1.「淫事を行うこと(淫戒)」 - 出家者でありながら、戒律や身分を捨ててあらかじめ還俗しないで、異性(または同性)と交わった際には、その罪を得る。つまり、基本的に出家者には結婚や性行為は認められず、それができない場合には自ら望んで還俗しなければならない。 2.「盗むこと(盗戒)」 - 与えられていない物をとること。不与取とも。 3.「人を殺すこと(殺人戒)」- 故意に人を殺すこと。殺そうという意図の下に刃物を手に取ること。死を賛美したり勧めること。故意ではない、あるいは無意識の場合は罪を得ない。 4.「宗教的な嘘をつくこと(大妄語戒)」 - 自身が正しい覚りを得ていないことを認識しているにも関わらず「自身が仏陀(または阿羅漢)である」や「究極の覚りを得た」と嘘を言い(故意ではなく思い違いに基づく発言である場合、これには該当しない)、また、仏教教団である僧伽(サンガ)の和合やそのあり方を乱し、人心を惑わすような行為に及んだ場合には、その罪を得る。
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