母性愛と賢母教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 06:17 UTC 版)
前田は母性愛をたたえる。「母は全身・全霊を目となし耳となし、子の為に奉仕し、犠牲となって、しかもいささかも報いを求めようともしない。絶対的犠牲を惜しみなく払う永遠の愛である。」 また家庭教育の重要性を訴えた。「母たる事の幸福は、至純の愛を体得しえると同時に、絶対の権限と責任とをもって我が子の教育にあたりえることである。」「教育は、国の将来をになうべき次代の国民を育て上げる尊い聖業で、その根幹をなすものは家庭教育であり、家庭教育の中心は母性である。時代の国の運命は、実に母の教育の如何にあるのである。」 母性愛という天与の愛に加えて、理性と教育も必要である。「母性愛は天与のものであるが、現時の状態では、理想的な教育は、盲目的な本能的な愛情だけでは行われがたい。慈愛に加うるに理性をもってして初めて、天与の愛も最も広く最も正しいものとなるのである。」「無限の愛に兼ねるのに、多方面の知識と経験と、周到な知恵をもってするのが、現代の真の賢母である。」 「女子教育の目的の一つは、真に国の母性としての女性を育成するにある。」
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