正教会の総主教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:29 UTC 版)
現在の正教会には計9人の総主教がいる。古代の五大総主教区から受け継ぐものと、後代に至って総主教位を認められたものとがある。それぞれの関係は、儀礼上の序列を除けば対等である(名誉上はコンスタンディヌーポリ総主教庁が首位)。以下に列挙する(カッコ内は正式名)。 古代の五大総主教区から継承した総主教 コンスタンディヌーポリ総主教(コンスタンティノープル総主教) - (コンスタンディヌーポリの大主教・新ローマと全地の総主教) アレクサンドリア総主教・パパ - (アレクサンドリア及び全アフリカのパパ・総主教) アンティオキア総主教 - (アンティオキア及び全東方の総主教) エルサレム総主教 - (エルサレム及び聖シオンの総主教) 後代になって成立した総主教 ブルガリア総主教 - (ソフィアの府主教・全ブルガリアの総主教) - 927年成立 グルジア総主教 - (ムツケタとトビリシの大主教・全グルジアのカトリコス総主教) - 1008年成立 セルビア総主教 - (ベオグラードとカルロヴツィの府主教・ペーチの大主教・全セルビアの総主教) - 1375年成立 モスクワ総主教 - (モスクワ及び全ロシアの総主教) - 1589年成立 ルーマニア総主教 - (カッパドキアのカイサリアの主教代行・ハンガリー=ワラキアの府主教・ブクレシュティの大主教・全ルーマニアの総主教) - 1925年成立 正教会の総主教達 コンスタンディヌーポリ総主教ヴァルソロメオス1世 アレクサンドリア総主教セオドロス2世 アンティオキア総主教イオアン10世 エルサレム総主教セオフィロス3世 モスクワ総主教キリル1世 グルジア総主教イリア2世 ルーマニア総主教ダニエル ブルガリア総主教ネオフィト
※この「正教会の総主教」の解説は、「総主教」の解説の一部です。
「正教会の総主教」を含む「総主教」の記事については、「総主教」の概要を参照ください。
正教会の総主教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:19 UTC 版)
詳細は「総主教」を参照 正教会では総主教と呼ぶが、正教会における「総主教」は西方教会におけるローマ教皇に相当する(もともとローマ教皇は「ローマ総主教」であった)、各国の正教会の首長であり聖職者の最高位である。従って、その権限は西方の総大司教とは全く別のものである。こうした事情を踏まえ、西方教会でも、正教会に属するコンスタンディヌーポリ、アレクサンドリア、アンティオケイア、エルサレム、モスクワ、トビリシ、ベオグラード、ブクレシュティ、ソフィアの総主教に対しては第2バチカン公会議以降、聖下の称号を認めるなど、カトリックの教会法の中で特別な措置がされている。
※この「正教会の総主教」の解説は、「総大司教」の解説の一部です。
「正教会の総主教」を含む「総大司教」の記事については、「総大司教」の概要を参照ください。
- 正教会の総主教のページへのリンク