検証不合格による拒否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 06:39 UTC 版)
「Sender Policy Framework」の記事における「検証不合格による拒否」の解説
検証に不合格となる宣言は、効果的な物となり得るが危険な手段でもある。そこで危険を回避するため、Failの代わりに(限られた試験期間のために作られた)SoftFailが宣言されることがある。しかしFailとなった電子メールを配送先メールサーバが拒否し、SoftFailとなった電子メールは迷惑メールの可能性がある物として受け入れることで、SoftFailはFailより以上に危険な物となり得る。 転送メールを拒否した時の挙動は明白である。その場合は、転送元のメールサーバはReturn-Pathで示されたメールアドレスにエラーメールを送信する。一般的なエラーメール(レスポンス)には、SMTPエラーの説明と配送に失敗した(転送先の)アドレスが含まれる。通常のSMTPエラーコードである「551 User not local; please try <転送先アドレス>」を模倣して、元の送信者は転送元のメールサーバを迂回し、転送先アドレスへ直接電子メールを再送することができる。 しかしながら、迷惑メールの可能性がある物として受け入れたSoftFailの電子メールは、最終的な受信者によって削除されることもある。SPFを考慮しない転送設定の経験がある利用者は、迷惑メールの可能性がある物とされた電子メールを、注意深く確認せずに簡単に削除することもある。 同じ論法は、本当の検証不合格メールを拒否するために配送先メールサーバはSPF提案を受けるべきということも示唆する。迷惑メールの可能性がある物として検証不合格メールを受け入れることは、検証不合格メールを簡単に拒否する事よりさらに危険となり得る。送信者ドメインにおいて検証に不合格となる宣言がされていて、それが何を意味するか知った上で宣言されていると期待できる場合は、検証不合格となったとしても、それは明らかにSPFを考慮しない転送設定により転送された物ではない。
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