けた‐あふれ【桁×溢れ】
読み方:けたあふれ
オーバーフロー
【英】overflow
オーバーフローとは、扱える数値範囲の最大値を超えてしまうことである。
数値演算を行った結果、該当数値が表現できる数値の範囲を超えてしまうことがある。範囲を逸脱してしまうと、コンピュータ内部では表現できない値となる。このうち、表現できる最大値を超えることをオーバーフローと呼んでいる。反対に、最小値を超えることはアンダーフローと呼ぶ。
ちなみに、プログラム上の変数における各データ型では、それぞれ表現できる数値の範囲が決まっているが、整数型や倍長精度整数型などに関しては言語や処理系によっても異なる。
なお、オーバフローもアンダーフローも、プロセッサのレジスタ長や値などを格納する変数の表現範囲を超えることで内部表現的にビットがあふれ出る様子から、桁あふれともいう。
算術オーバーフロー
(桁あふれ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 17:16 UTC 版)
算術オーバーフロー(さんじゅつオーバーフロー、英: arithmetic overflow)あるいは単にオーバーフローは、デジタルコンピュータにおいて、演算結果がレジスタの表せる範囲や記憶装置上の格納域に記録できる範囲を超えてしまう現象、またはその結果レジスタ等に格納される値を意味する。オーバーフローは、本来演算結果を格納する場所とは違う場所に格納される場合がある。溢れ(あふれ)とも言う。
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- ^ 浮動小数点例外 - RAD Studio
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- ^ 失敗百選-アリアン5型ロケット爆発事故
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