林内からの病原体の捕捉確認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 05:14 UTC 版)
「ツチクラゲ」の記事における「林内からの病原体の捕捉確認」の解説
まず、宿主となる針葉樹の枝(長さ50cm、径3cm程度)の樹皮に、形成層に達する程度の深さの傷をつけ、これをスミチオン乳剤(MEP)50倍希釈液に10ないし20秒間浸漬する。風乾した後、林床に少なくとも30cm程度の深さまで縦に打ち込み、20日ないし40日後に再び掘り上げ、ツチクラゲの根状菌糸束の存在や、ツチクラゲの感染に伴う樹枝の防御反応としての樹脂の滲出について目視で検査する。この試験によってツチクラゲに犯された生枝は、しばしばその表面に、ツチクラゲの根状菌糸束がまとわり着くのが観察され、あるいは枝の切断面において淡褐色の菌糸を認めることができる。感染が激しい場合には、枝の樹皮層は急激に腐敗・脱落するとともに、枝の形成層および靭皮層への菌糸の侵入が観察され、菌糸が死滅した後も迷路状の脱落痕が残る。
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