時短ハラスメント

新語時事用語辞典

時短ハラスメント

読み方：じたんハラスメント
別名：ジタハラ、時短ハラ

長時間労働が常態化している労働環境にあって、作業の効率化や業務の削減といった具体的な対策が講じられないまま、定時帰宅や残業時間の削減が奨励され、実質的に無理な労働時間の削減を強いられること。

高度経済成長の時代に良しとされた「モーレツな」働き方は今や時代遅れとみなされ、長時間労働を是としない、過労をいさめてゆとりある時間を確保する働き方が推奨されるように考え方が変わりつつある。そうした世の流れに乗って勤務時間の削減・是正を（表向きは）進めても、仕事量は変わらなければ、従業員の負担が増すだけの結果につながり、かえって逆効果である。そうした状況が職場における新たなハラスメントとして認知されつつある。

（2017年12月5日更新）

実用日本語表現辞典

じたハラ

別表記：ジタハラ、時短ハラスメント

企業において、上司が部下に早く帰宅するように強要するハラスメントのこと。「時短ハラスメント」の略称。厚生労働省が推進する「働き方改革」により、残業や夜遅くまでの労働時間を削減する企業が増加。残業が禁止されても、仕事量や配分は改善されないため、自宅に作業を持ち帰る必要が出てくるなど、かえって社員への負担が増える様子を指す。

（2019年3月15日更新）

デジタル大辞泉

じたん‐ハラスメント【時短ハラスメント】

読み方：じたんはらすめんと

上司が部下に、労働時間短縮のための有効策を示さないまま業務の切り上げを強要し、かつ、これまで通りの成果も要求すること。