旧約聖書におけるダニエルの謎解き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 06:50 UTC 版)
「ダニエル」の記事における「旧約聖書におけるダニエルの謎解き」の解説
ネブカドネザル2世は夢の中で頭が純金,胸と腕が銀,腹と腿が青銅、すねが鉄、足は一部が鉄で一部が陶土できた像の夢を見た。そこに一個の石が投げつけられ陶製の足を砕き、像は粉々になり、跡形も無くなるが、石は山のようになって全地に拡がるという夢であった。ダニエルは、金の頭はネブカドネザル2世に代表される新バビロニア帝国であり、銀・青銅・鉄と陶土はその後に興るより劣った帝国(すなわちメド・ペルシヤ連合帝国・アレクサンドロス大王のギリシヤ帝国・ローマ帝国)を表し、最終的にこれらは永遠に続く神の王国によって滅ぼされるだろうと解いた。 次にネブカドネザル2世が別な不吉な夢を見た。それは天に達する一本の高い木に、豊かな実が実り、鳥が巣を作り、動物は木陰に宿っていたが、聖なる天使が下って来てその木を切り倒し、切り株だけを地中に残したというものであった。ダニエルは、木は栄光と権力を握る王自身を表し、主がすべてを支配する事を知らせるために、王は動物の境涯に落とされるであろうと解き、ネブカドネザル2世に間に合ううちにやり方を変えるように説いた。 次の話は、ベルシャザルが王宮で大宴会をしていたとき、一本の手が現れ宴会場の壁に「メネ、メネ、テケル、パルシン」と描いた。ダニエルは、メネは数えるという事であり、神があなたの治世を数えてそれを終わらせられたと解いた。テケルは量を計ることで、あなたは天秤にかけられ不足と見られたと解いた。パルシンは分けるという事で、あなたの王国はメディアとペルシャに与えられると解いた。
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