磐梯急行電鉄とは? わかりやすく解説

磐梯急行電鉄

(日本硫黄観光鉄道 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 01:18 UTC 版)

磐梯急行電鉄(ばんだいきゅうこうでんてつ)は、かつて福島県耶麻郡猪苗代町川桁駅沼尻駅とを結んでいた鉄道路線およびその運営会社東京証券取引所上場していた。1969年昭和44年)に全線が廃止された。一般には沼尻鉄道(ぬまじりてつどう)の名前で呼ばれ、耶麻軌道(やまきどう)という名称でも呼ばれていた[4]。また、猪苗代町が立てた記念碑(川桁駅)や各駅跡の観光案内板では「沼尻軽便鉄道」の表記が用いられている。


注釈

  1. ^ 当初の駅名。後に鉱山名に合わせ沼尻へ改称。
  2. ^ 硫黄の大口顧客である日本化薬社長であり、かつ日本硫黄取締役でもあった。
  3. ^ 硫黄酸化物による公害対策として、輸入原油の脱硫や工場等の排煙設備への脱硫装置付加が必須となったことに伴い、大量に供給されるようになった。
  4. ^ この年には日本最大の硫黄鉱山であり、日本における硫黄の年間消費量の約1/3を供給していた岩手県の松尾鉱山も閉山している。
  5. ^ 薬師寺一馬は群馬県出身の不動産業関係者で、鬼石町で会社運営や、1965年 - 1969年に同町商工会の二代目会長を歴任していた人物。
  6. ^ 住谷甲子郎は大蔵省・大蔵財務協会出身OBで大蔵経営経理研究所所長・(社)全国日本学士名誉会員等を務めた経済学博士。福田赳夫のおいとして秘書的な存在でもあった。
  7. ^ 硫黄精製の燃料に用いる木材伐採用として所有していたものであり、簿価は低いものの広大な面積を擁していた。
  8. ^ 登記上の存続会社は御坊臨港鉄道。
  9. ^ バス運行はすでにされている[12]
  10. ^ 4気筒4.32l、29BHP/1,000rpm。
  11. ^ 連続定格出力85PS/3,800rpm。
  12. ^ 6気筒4.27l、36BHP/1000rpm、最大80.5HP/2800rpm。
  13. ^ 連続定格出力55PS/1400rpm。
  14. ^ 連続定格出力75PS/1,400rpm。
  15. ^ 磐梯急行電鉄を解雇された従業員が設立した会社。1983年時点で沼尻スキー場を運営していた。その後、株式会社オーディエンスサービス(スキー場運営大手のマックアースの子会社)に変更。
  16. ^ トリップアドバイザーの評価によると国際リゾートホテルというよりも貸マンションのような業態とのこと
  17. ^ 1985年当時、これらの車両は中ノ沢温泉に保存されていた。所有者は近くの旅館らしいのだが、詳細は不明。勝手に見てもいい状況だった。客車内は物置代わりに使われ、吊皮や室内灯は盗難にあっていた。下まわりはときどき油がさされているらしかった。--『鉄道模型趣味』(No.504 1988年8月号 p86)より。
  18. ^ たけしげ さとひと。参考文献『ローカル鉄道の旅』(産業能率短期大学出版部、1972年発行)の著者で、同書出版時は同短期大学教授。工学博士。-- 同書「著者紹介」より。
  19. ^ どの駅の駅長かは不明。
  20. ^ 上り45‰(パーミル)- 水平方向に1000m進み、垂直方向に45m上る坂道。

出典

  1. ^ a b 青木栄一『日本硫黄沼尻鉄道部(下)』ネコ・パブリッシング、2009年、43頁。 
  2. ^ a b c d e f g h 運輸省鉄道監督局(編)『私鉄要覧 昭和42年度』白泉社、1967年、26頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i 東洋経済新報社(編)『会社四季報 1968年2号』東洋経済新報、1968年、568頁。 
  4. ^ ローカル鉄道の旅』(p99)より。
  5. ^ ローカル鉄道の旅』(p99, p100)より。
  6. ^ a b c d アサヒグラフ』(No.3138 1983年4月29日号 p102)より。
  7. ^ a b 「社名を磐梯急行電鉄に 日本硫黄観光鉄道」『交通新聞』交通協力会、1967年7月15日、1面。
  8. ^ アサヒグラフ』(No.3138 1983年4月29日号 p102, p103)より。
  9. ^ 探偵ファイル〜スパイ日記〜/交際クラブなのに鉄道会社?!
  10. ^ 国税庁法人番号公表サイト
  11. ^ 『写真でつづる 懐かしの沼尻軽便鉄道』157頁
  12. ^ 『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 写真でつづる 続・懐かしの沼尻軽便鉄道』歴史春秋社(2001)
  14. ^ “作曲家・古関裕而代表曲のモデル「高原列車」 貴重映像DVD、福島市に寄贈”. 毎日新聞. (2020年7月4日). https://mainichi.jp/articles/20200704/k00/00m/040/016000c 2020年7月4日閲覧。 
  15. ^ 日本映画の鉄道シーンを語る
  16. ^ ローカル鉄道の旅』(p100)より。
  17. ^ アサヒグラフ』(No.3138 1983年4月29日号 p103)より。


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