日本の児童図書館サービスへの影響
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「アイリーン・コルウェル」の記事における「日本の児童図書館サービスへの影響」の解説
国際的にも活躍していたコルウェルは、外国の児童図書館サービスにも影響を与えた。ヘンドン図書館は子どもへのサービスの拠点として有名になり、海外から見学者たちがやってくるようになった。 日本でも、コルウェルの自伝の訳者である石井桃子や、児童文学作家であり元東京子ども図書館理事長の松岡享子とは翻訳や児童文学に関することで交流があった。石井桃子は1955年、アメリカからヨーロッパを回る旅の中でコルウェルに初めて会った。松岡享子は1963年に松居直とともに会っている。 石井桃子は1966年から67年にコルウェルの自伝『How I Became a Librarian』を児童図書館研究会の会誌「こどもの図書館」に連載した。この自伝は日本の児童図書館員に感銘を与えたという。また、児童家庭文庫の運営者にも影響を与えたとされる。児童図書館の運営に関するレファレンスでもコルウェルの著述が取り上げられている。 1976年に、東京子ども図書館ではコルウェルを招き、子どもの本やストーリーテリングに関する講演会を行っている。また、東京子ども図書館発行の季刊誌「こどもとしょかん」でアイリーン・コルウェルの特集を2回行った。 また、東京子ども図書館には、コルウェルから譲られた蔵書約90冊を特設コーナーで公開している。
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